花と新緑の富士山展望ハイキング(関東周辺)14選
【入門者向き】 コースタイム3〜4時間程度。標識や案内図がよく整備されているコース。
【初級者向き】 コースタイム4〜5時間程度。標識などの整備はされているが、急坂や小規模な岩場などを含むコース。
【中級者向き】 コースタイム5〜6時間以上。または標識などの整備が最小限で、現在地や進路確認に注意が必要なコース。
【上級者向き】 コースタイム7〜8時間以上。または岩場や沢の徒渉、迷いやすい地形などの難所があり、十分な登山経験が求められるコース。
※ハイキング適期:4月〜5月/10月〜11月 登山道に残雪(新雪)がなく、晴天の日。
※コースタイム:休憩を含まない歩行時間の目安。体力や経験によって個人差があります。
11 扇山(おうぎやま) 標高1138m 山梨県大月市
JR中央本線や中央自動車道の車窓から望むと、名の通り扇を広げたように横たわるピークが扇山。駅から登りやすく、富士山の眺めが抜群とあって「中央沿線の山」のなかでも人気が高い。
明るい南面ではヤマツツジが群生し、晩春の4月下旬〜5月上旬にかけて、富士山を背景に朱赤色の花を咲かせ、美しい景色を描く。稜線を結んで西に隣り合う百蔵山(ももくらやま 標高1003m)とともに「大月市秀麗富嶽十二景」に選ばれている。
扇山へは鳥沢駅が玄関口で、行楽シーズンの休日には中腹の梨ノ木平までハイキングバス(富士急バス)が運行し、バス利用ならより手軽に登れる。扇山から百蔵山へ縦走し、山麓の名勝・猿橋をめぐって猿橋駅まで歩くコースは歩き応えがあり、中級者向き。
モデルコース JR中央本線鳥沢駅(1時間10分)梨ノ木平(ツツジ新道経由1時間35分)扇山(55分)梨ノ木平(1時間)鳥沢駅 歩行計3時間45分 【初級者向き】
12 高尾山(たかおさん) 標高599m 東京都八王子市
首都圏で最も親しまれ、四季を通じてハイカーが訪れている。ハイキングコースは、6つの自然研究路をはじめ、稲荷山コースや奥高尾縦走路など数多く、コースを思い思いに組み合わせて歩ける。頂上近くには、天平16年(744年)の創建と伝わる高尾山薬王院があり、山門や天狗像、御本堂、奥之院など、歴史ある建造物が集まっている。
富士山は高尾山頂上の大見晴園地から望めるが、ヤマザクラの咲く春は、奥高尾山稜へと進み、城山(小仏城山)へと足を延ばそう。途中、もみじ台と一丁平、そして城山の頂上南側が富士山のビューポイント。健脚者なら、さらに景信山、陣馬山へと縦走もできる。
モデルコース 京王線高尾山口駅(1号路経由1時間45分)高尾山(1時間)城山(20分)小仏峠(45分)小仏バス停(京王バス)JR中央線・京王線高尾駅 歩行計3時間50分 【初級者向き】
13 三ツ峠山(みつとうげやま) 標高1785m 山梨県富士河口湖町・西桂町
富士山を美しく眺める天然の展望台としては、ハイカーはもちろん、富士山を撮る写真愛好家も太鼓判を押す。河口湖の北東に位置し、山頂部は、開運山、木無山、御巣鷹山の3峰からなり、最高地点の開運山を三ツ峠山と呼称している。
開運山の南面には高さ100mあまりの屏風岩が切り立ち、古くからクライマーたちが岩登りの練習に通い詰めた山でもある。三ツ峠山へは、富士急行線の三つ峠駅から達磨石経由の伝統的な登山道のほか、西側中腹の三ツ峠登山口バス停から比較的、手軽に登れるコースもある。
モデルコース 富士急行線河口湖駅(富士急バス)三ツ峠登山口バス停(2時間)三ツ峠山(1時間30分)三ツ峠登山口バス停(タクシー)富士急行線河口湖駅 ※バスは便数が限られるため帰路はタクシー利用 歩行計3時間30分 【初級者向き】
14 要害山(ようがいさん) 標高536m 山梨県上野原市
戦国時代に、甲斐・相模・武蔵国境において最大級の山城である大倉砦が築かれた山。山麓を流れる鶴川をはさんで八重山と向き合う。要害山からは、砦の守備を固めるかのように馬蹄形の山稜が延び、尾続山やコヤシロ山など標高500m前後の低山を連ねている。
山稜には富士山を望めるポイントが5つ。適度なアップダウンを繰り返しながら山稜を歩き進むと、それぞれのポイントでは、眺める富士山も少しずつ角度が変わり、印象が違ってくる。晩春のGWの頃は、新緑とヤマツツジが美しい。
モデルコース JR中央本線上野原駅(富士急バス)鏡渡橋バス停(50分)要害山(1時間10分)コヤシロ山(35分)尾続山(35分)尾続バス停(富士急バス)JR中央本線上野原駅 歩行計3時間10分 【初級者向き】
地図読み講習会
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